さいたま市が来春に開館を予定している「大宮盆栽美術館」用に購入した展示品計約5億円のうち、高級盆栽5鉢(計7200万円相当)が葉や色が落ちるな どしていたことが14日、わかった。うち4鉢は何者かに薬品をかけられるなどしたとみられ、管理を任されていた植木業者が、器物損壊事件の可能性もあると して大宮署に被害届を出すことを検討している。
市によると、高級盆栽は、同市北区の植木業者が管理していた。4鉢は樹齢100~350年のクロマツやモミジなど計約5200万円相当で、6月下 旬、業者が葉が枯れるなどしているのを見つけたという。残りの1鉢は樹齢約800年のエゾマツ(2千万円相当)で、市は昨年4月ごろ、根を虫に食われて大 半の葉が枯れたと、業者から説明を受けたという。
市は来年3月開館を目指し「大宮盆栽美術館」を北区に建設中で、07年末、盆栽100鉢や盆器などを計約5億円で栃木県内の美術館から購入した。 市が展示用に所有する中には、寄贈を受けた故岸信介元首相の所蔵品だった盆栽もあるが、被害はなかったという。市は「貴重な盆栽の所有責任を感じている」 としている。(牧内昇平)