北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の三男、正雲(ジョンウン)氏をたたえているとみられる歌が、現地の労働者らの間で広く歌われている。 11~14日に訪朝した福岡県日朝友好協会(会長=北原守・元福岡県議)の一行が何度も耳にしたという。正雲氏への権力委譲への環境作りとの見方もある。
「パルコルム」という名の歌で「足取り」「歩み」という意味。「私たちのキム大将の足取り 力強く一度踏みならせば 全国の山河が喜ぶ」という歌詞で「キム大将」を称賛している。
黄海北道の農場では、会議室に歌詞が張り出され、責任者の女性が歌ってみせた。平壌郊外の製鋼所では、建物の補修をしていた労働者約10人が歌っていた。平壌の飲食店では店員が歌った。キム大将とは誰かと尋ねると「キム・ジョンウン大将同志」と答えた者もいたという。
訪朝団の森善宣・佐賀大准教授(国際政治)は「歌は3代目の後継者選出に向けた雰囲気づくり」とみている。ただ、北原会長によると、朝日友好親善協会の金泰鍾会長(朝鮮労働党国際部副部長)は「(後継者問題は)正式には提起されていない」と話したという